固体被膜潤滑処理

固体被膜潤滑処理

固体被膜潤滑

ドライルーブは、あらゆる素材の表面を改質する多機能被膜であり、自動車・OA機器・家電製品・半導体・光学製品・産業機器・航空・宇宙機器・医療機器などあらゆる業界で採用されています。ドライルーブを構成する主成分は、二硫化モリブデン・フッ素樹脂・グラファイトなどの潤滑物質で、これらをベースに特殊バインダーなどを加え、先進の配合技術・分散技術により被膜化したものです。 
当社の出資会社である東洋ドライルーブ株式会社は、固体被膜潤滑剤(=DRILUBE®)の専業メーカーとして1962年に発足し、DRILUBE®の研究開発から製造、コーティング加工、販売まで一貫した生産システム体制を実践している会社です。当社は東洋ドライルーブ株式会社のDRILUBE製品・コーティング技術を採用しています。

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▪摩擦係数を低減し、過酷な条件下でも摺動性が安定します。
軽荷重下での永久潤滑が可能です。
耐摩耗性が向上します。
かじり(焼き付き)を防止します。
防錆力が向上します。
フリクション低減による消音効果が得られます。
ギヤなどの初期なじみに使用することによって延命効果が得られます。
極低温下から高温下まで幅広く使用できます。
真空中・腐食環境・放射線下などの特殊な環境下でも機能を発揮します。
化学的安定性があり、薬品・ガスなどに対して浸食されません。
油脂潤滑剤と違い乾燥潤滑であるため、ほこり、ゴミなどが付着しません。
タイプにより電気絶縁または導電性を付与できます。
タイプにより離型性を向上させることができます。
油脂と併用することによって、相乗効果が得られます。
金属はもとより、ゴム、プラスチックなどあらゆる素材にコーティングすることができます。
ドライルーブは潤滑性・耐摩耗性・耐蝕性・耐薬品性・初期なじみ性・非粘着性・電気絶縁性などを有する多機能被膜です。近年では品質の安定性を求められており、安定した摺動特性を有するドライルーブが多く採用されています。
代表的潤滑物質

フッ素樹脂
フッ素樹脂の摩擦係数値は0.03〜0.04でフッ素樹脂系ドライルーブは、PTFE、FEPなど種々の担体溶媒に配合させた個体被膜潤滑剤です。フッ素樹脂は現存する合成樹脂の中で低摩擦性・非粘着性に最も優れ、耐薬品性、耐蝕性、耐熱性、電気絶縁性などの特性を併せ持っています
フッ素樹脂系ドライルーブは、これらの特性を活かした多機能被膜として様々な分野で採用されています。

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二硫化モリブデン
二硫化モリブデン(MoS2)系ドライルーブは天然の輝モリブデン鉱石を微粉末化し、浮遊選鉱法で選別し、さらに特殊精製法で不純物を完全に除去した純度99.99%のMoS2を使用しています。
MoS2は分子構造が層状格子構造であり、それぞれの層はモリブデン原子を2つの硫黄原子が両側から挟んだ形をしています。このモリブデンと硫黄の結合は非常に強く、反面硫黄と硫黄の結合は弱いため、低い剪断力で容易に滑るため、潤滑減摩性を発揮します。
MoS2系製品は米軍規格(MIL - SPEC)に適合されている製品、大量生産に適した施工コストの非常に低い製品、耐蝕性を向上させた製品など目的用途に応じた多種製品をご用意しております。

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グラファイト
黒鉛は元素記号C表され、ダイヤモンド、炭素(カーボン)と同素体です。黒鉛の結晶構造は、炭素原子C- C間1.421Å の六角形環を形成しております。
六角形環3.364 Åの均等な間隔で積み重ねられており、その中の炭素原子はひとつ上の層の規則正しい六角形の中間に存在し、六角形環が連続で形成されております。
この層に対する横軸方向は共有結合により強い結合力を示しますが、縦方向は弱い電子結合のため層間にて簡単に剪が起こり低摩擦性を示すと言われております。
また化学的に非常に安定した物質であり、毒性がなく、ほとんどの有機溶剤・化学薬品も侵されず、耐熱性・電気導電性にも優れています

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設備・例


採用例

 

自動車業界


光学業界


弱電(AV・OA)業界


電子業界                                                                                                                           その他業界